トップメッセージ
受け継がれてきたニッシンのチャレンジスピリッツと
世界に誇るオンリーワンな技術で社会に貢献し続ける
世の中のために役立つ技術、製品づくりが創業の原点であり根本
終戦から10数年後、世の中を見回すとまだまだ戦争の傷跡が残り、足りないモノが多くあった時代。多くの人の生活に必要なモノをいきわたらせるためには、モノづくりを担う工業の進展は急務でした。そんな中で、「世の中、社会のお困り事をモノづくりで解決したい」との想いを持った同志が集まり、1958年、伸縮継手のパイオニア企業として当社はスタートを切りました。
当時は、社長をはじめ、社員が大手中小問わずモノづくり企業各社を訪問してヒアリングを行い、潜在的ニーズを探りながら、各種生産設備に必要不可欠な様々な伸縮継手製品を生み出しました。
以降、高度経済成長期に入り、世の中の多くの企業が大量の製品を市場に提供するマスプロダクト化の波に乗る中で、当社は顧客のニーズ重視、一品一様のモノづくりに注力。そこには、企業としての生き残りをかけたスタイルへのシフトという考えだけでなく、創業時からの「世の中、社会のお困り事をモノづくりで解決したい」というブレない考えが基本にあったのです。
不可能への飽くなき挑戦の歴史が生んだ世界に誇れる技術の数々
そんな中、当社が目を付けたのが、火力発電用ガスタービンの伸縮継手。特に600度、700度、時には1000度もの過酷な高温状況でも耐えうるモノづくりは、まさに他にはない製品への挑戦だったのです。「多くの技術者がこれは絶対にできない」とあきらめていたことを、不断の努力で解決。幾度となくトライアンドエラーを繰り返しながら、ついには「不可能を可能にした製品」を当社技術者達が生み出しました。たった一度の失敗も許されない中で、故障やトラブルなく当社製品が今日まで日本のインフラの主力である火力発電を支え、長きにわたって信頼を築いてきたことは、当社の誇りでもあります。
さらに時代が進み1995年10月。伸縮継手製品を扱う日進ジャバラ工業株式会社とフッ素樹脂加工を専門とする日進ケミカル工業株式会社の2社を統合し、ニッシンコーポレーション株式会社として新たにスタート。
それぞれ異なる専門性を持った2つの会社が融合し、新たな技術開発への挑戦を継続した結果、1999年には、科学技術庁長官賞を受賞したフッ素樹脂シートライニング技術を生み出すことに成功。この技術は、非粘着性、つまりモノがくっつかない特性を持つフッ素樹脂素材を金属やその他素材にくっつけるものです。フッ素樹脂シートライニング技術は、半導体チップの製造処理設備、パイプライン、タンクには必要不可欠な技術として業界で認められ、当社事業の第二の幹として成長しています。
『日進月歩』の精神で、新たな時代を切り拓く技術・製品を生み出す!
当社では社名の由来でもある『日進月歩』を至高のスローガンとして掲げ、「ニッシンの品質と対応力なら間違いない!」「ニッシンならきっと実現してくれる!」と思って頂けるような唯一無二の製品の提供を社員一丸となって目指しております。
このような歩みを更に加速させ、お客様には夢と発展を、従業員には幸せと生きがいを提供できるような企業へ飛躍させることこそが私の使命であり、常に実現したい未来でもあります。
おかげさまで当社も創業60年以上となりますが、近年は課題であった技術継承や新技術への挑戦が盛んに行われています。
是非とも今後のニッシンコーポレーションにご期待ください。
代表取締役社長 福本 純